『路傍のガラス』について
ゴツゴツとして凹凸に富み、無秩序ですらある。
平たい形のものはあるけれども、一つとしてそれ自体でバランスを保っているものは
ないように見える。
実際に路傍にはこんな色や形のものは落ちていないし、自然界にも存在しない。
だけど もしもこんなものが落ちていたら、石か何なのか分からず、ましてやガラスだとは
思わないでしょうけれども、
拾い上げてポケットにしまい込んで、自分だけの宝物として持ち歩き、度々取り出して眺めては
心が落ち着く。
・・・そんな風に存在できればいいなと思い、作っています。
※路傍(ろぼう)・・・ 道のほとり。みちばた。路辺。
山本有三の『路傍の石』という小説があります。
作り続けて来た中で様々なラインの作品がありますが、
メインとして『路傍のガラス』を作っています。
描かれた模様は、私にとっての心象風景でもあります。
尚、『路傍のガラス』は作っている作品の主軸を成すものであって、屋号ではありません。
今まで屋号らしきものがあった時もあったのですが、自分的に全く馴染まず!
なので、近年は専ら「木内志のぶ」という自分の名前で作品を発表しています。